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タイで一向に減らない交通事故 事故を起こした男性が「赤は進めだろ」

タイの地方では以前、「免許証は買うモノ」とされていました。まず、オートバイを買う。そして、そのオートバイに乗って免許を買いに行くわけです。そのうち車も運転することになります。この時も、免許証は買っていたようです、田舎では。

そのため、東北部で事故を起こし警察署に連れていかれた男性に警官が「なんで信号が赤なのに止まらなかった」と問いただしたところ、「えっ、赤は進めじゃないの」と驚いたことがテレビ番組で報道されていました。これでは事故が多いのもうなづけます。

そこで、タイ警察は点数制度の導入してドライバーの運転マナーを改善しようとしていますが、それより先に改善すべきは警官の「袖の下」でしょう。500バーツ(約1500円)程度をその場で支払えばそれなりの確率で交通違反を見逃してくれるタイでは、点数制度を採用したところであまり意味はないでしょう。タイではかなりユニークな運転をされる方もいるため、外出時は気を抜かないようにしてください。特に、オートバイの逆走は要注意です。

話は変わりますが、タイで運転する際に必要不可欠といえるのがドライブレコーダーです。事故を起こした時、タイ人は例え自身に非があったとしても多くの場合、それを認めません。特にオートバイが相手のケースでは顕著です。

こんなトラブルもありました。タイで働く日本人男性。運転中に前方のオートバイが当て逃げされたのを目撃したため、同情心からそのオートバイの運転者を病院へと搬送してあげました。ところがコヤツ、警官の取り調べで「日本人がぶつけた」と証言。恩を仇で返す、というセリフがこれほど似合あうケースも稀ですが、治療費をせしめようと考えたようです。

このケースではこの男性のタイ人奥さんも同乗しており、この奥さんがそこそこに人脈のある方だったことから事なきを得ましたが、犯人にされかねないところでした。

ここまでひどいケースは稀ですが、ドライブレコーダーさえ付いていれば、少なくとも事故の非がどちらにあるかを証明することはできます。ただ、明らかに相手に非があっても、保険なし、金なし、で結局すべて自腹になることが多いのも事実。タイで運転される際はそれなりの覚悟をもってください

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