オーバーステイ

タイでは、滞在期限を1日でも過ぎると「オーバーステイ(滞在期限超過)」となり、罰金や再入国禁止など厳しい処分が科されます。近年はサイバー犯罪や不法就労対策の一環として入国管理が大幅に厳格化されており、軽微なオーバーステイであっても厳しい対応を受けることになります。

オーバーステイとは?

タイ入国時、パスポートに押される「滞在期限」の日付を1日でも越えるとオーバーステイとなります。対象はすべての外国人で、ビザの種類(観光ビザ、ビザ免除、ノンイミグラントビザなど)を問いません。

オーバーステイが発生するケース

  • 滞在期限を勘違いしていた
  • ビザ延長を忘れた
  • 航空券の予約変更が間に合わなかった
  • ビザの有効期間と滞在期限を混同した ➡「ビザの有効期間」と「滞在許可」は別物 なので注意が必要です。

オーバーステイの罰則(罰金)

オーバーステイの場合、原則として以下の罰金が科されます。

区分内容
罰金1日あたり 500バーツ
最大罰金20,000バーツ

例:10日間のオーバーステイ → 500バーツ × 10日 = 5,000バーツ

ただ、故意の不法滞在、犯罪絡み、オーバーステイ再犯などの場合、罰金に加えて強制送還や再入国禁止につながることがあります。オーバーステイを軽く考える人もいますが、犯罪行為ですので注意してください。オーバーステイ時に使用していたパスポートでタイ長期滞在ビザを申請したところ、拒否された事例もありますちなみに、その時の当局からのアドバイスは、パスポートが変わらない限り、タイで長期ビザは取得できないというものでした。

ブラックリスト(再入国禁止)の基準

オーバーステイの期間、および 自主報告か・逮捕されたか によって再入国禁止期間が変わります。

【1】空港でオーバーステイを報告した後、出国した場合

オーバーステイ日数再入国禁止期間
90日以上1年間
1年以上3年間
3年以上5年間
5年以上10年間

【2】タイ国内で摘発などを受けオーバーステイが発覚した場合

オーバーステイ日数再入国禁止期間
1日~1年未満5年間
1年以上10年間

自主申告ではなく警察などに摘発された場合は非常に厳しく、1日の超過でも5年間の再入国禁止になることがあるため注意が必要です。そのため、オーバーステイに気が付いた場合は即刻、最寄りのイミグレーションもしくは警察に相談して1日でも早く出国してください。また、何らかの理由でタイ国内での出頭ができない場合ですが、とにかく摘発を受けることは絶対に避ける必要があります。運悪く警官によるパスポート検査を受け、そこでオーバーステイが発覚した場合は、例え2、3日であっても5年間のタイ入国禁止処分を受ける可能性があります。

オーバーステイは自主申告であってもパスポートに記録が残り、次回入国審査で厳しくチェックされる可能性があります。特に、ビザランが多い人や不自然な滞在パターンがある場合、入国拒否のリスクが各段に上がります。

オーバーステイを防ぐために自己防衛策

1. 滞在期限の確認を徹底する

入国スタンプの日付が優先されるため、タイ入国時に押されるスタンプの滞在期限をしっかり確認してください。間違った日付のスタンプが押されることがあります。この場合、入国した空港のイミグレでしか変更できませんし、修正せずに出国する場合は、その間違ったスタンプの日付が優先される可能性があります。これは係官の裁量次第です。なお、タイは仏暦(西暦+543年)表記が使われるため、間違えやすい点に注意が必要です。

2. 余裕を持って出国便を予約する

ギリギリ出国は非常に危険です。便数の少ないフライトを予約し、フライトスケジュールの都合により、結果としてオーバーステイになった場合、その事情は考慮されず、オーバーステイの規則が適用される可能性が高いので余裕をもってタイを出国するようにしてください。

4. 病気・事故などで出国できない場合は病院の証明書を取得
特例対応となる可能性があります。

ビザランの繰り返しは要注意
イミグレーションは「観光目的に見せかけた就労・犯罪潜伏」を警戒しているため、昨年(2024年)からフリービザ制度(指定国を対象にビザ取得を免除する制度)を悪用してタイ出入国を繰り返すビザランで長期滞在する外国人の取り締まりを急速に強化しています。ビザラン2~3回以上で入国拒否の可能性が出てきますので要注意です(回数は入国審査担当者の裁量によります)。また、これは陸路だけでなく、空路で入国するケースも事情は同じです。

  • URLをコピーしました!
目次