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タイ人の本音② ~ 日本人・日本企業はこう思われています

タイでは大学の成績上位者の間で日本企業の人気が低いといいます。上昇志向が強ければ強いほど、日本企業への就職に関心を示さないそうです。例えば、日本の文部科学省による国費留学生制度を利用して日本に留学できるのはトップクラスの学生だけですが、これらの学生がタイに帰国後、日本企業に就職することはほとんどないといいます。

大手日本企業に勤務する技術職のタイ人男性(複数)に不満を聞いたところ、「日本企業はグループの一員となることが最重視されるため、目立ちすぎると嫌われてしまう。チームプレーは大切だが、これでは個人の能力を発揮する機会が失われてしまう。もっと個性を認めてほしい」「日本企業の苦手なところは、集団の圧力が強すぎるということ。これでは個人の能力を発揮する機会が失われてしまう。目立ちしぎると嫌われる。話題になりすぎると嫌われる。チームプレーは大切だが、個人の能力をもっと大切にしてほしい」との意見が出ました。

チームワークを重視するためか、日本企業では個人を特別に褒めることはあまりしません。そのため、「欧米企業はいい仕事をした場合、全体会議で褒めてくれるが、日系企業では上司が部下を褒めることはほとんどない。日系企業の風土と考え諦めている」との声も聞かれました。

ただ、仕事を任せてもらったものの、それが失敗した場合に責任逃れをするとうのもタイではよくあること。そのため、報・連・相の徹底は必要不可欠なのですが、さらに大切なのは、ミスを隠させないことです。そのため、正直にすぐ報告すれば罰しないという点を事前に告知した方がいいかもしれません。日本企業で働くタイ人を対象するセミナーでタイ人講師がしばしば強調するのは、「タイ企業は非を認めた場合、謝ったとしても処罰される。しかし、日本企業は非を認めたとしても、謝れば処罰されないケースが多い。とにかく言い訳をする前に謝罪」という点です。

なおセミナーでは、「業務をする上で疑問が生じた場合、日本人はすぐに上司に聞く。タイ人は誰にも聞かずに自己流で進めて間違えることが多い」として報・連・相の大切さもしばしば指摘されています。

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