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高血圧の原因は遺伝、ストレスなどいろいろですが、アジア系人種にはやはり減塩が効果的だそうです。

日本の厚生労働省が発表した「平成28年国民生活基礎調査の概要」によりますと、介護が必要となった原因は、生活習慣病関連が3割で一番多いそうです。そして、認知症、高齢による衰弱、関節疾患、骨折・転倒があわせて5割となっています。生活習慣病は血管を老化させ、高齢期の生活機能を低下させるので要注意です。そして、生活習慣病予防のためには血圧管理が非常に大切となります。高血圧にまつわる川柳ですが、2017年受賞作品は「手相より血圧計で知る未来」というものです。

一般に高血圧とされるのは、病院の診察室で測る場合は、上が140mmHg以上または90mmHg以上(以下、140/90mmHg以上)、家庭で測る場合は上が135mmHg以上または下が85mmHg以上(同、135/85mmHg以上)とされています。測定値は家庭での値が優先されます

140/90mmHg以上になりますと、40歳から64歳の間の脳卒中・心筋梗塞により死亡率が正常者の3倍。そして、160/100mmHg以上だと5倍、180/110mmHg以上では9倍と跳ね上がります。

なお、血圧は、朝は起床して1時間以内、トイレ後、朝食前、夜は寝る前に測るといいそうです。ダメなのは、ふとんの中で寝ながらの測定、散歩のあとでの測定、寒さに震えながら測定です。

「高血圧は日本人の国民病」

「高血圧は日本人の国民病」ともいわれます。ちなみに、日本で高血圧とされる人は4300万人。平成22年国民栄養調査によれば、投薬が必要な高血圧者のうちで服用している者は、40歳代20%、50歳代40%、60歳代55%となっています。

さて、高血圧症の原因ですが、食塩過剰摂取・肥満・アルコール多飲・ストレス、もしくは遺伝などさまざまだと言われています。葛根湯など血圧と関連のある漢方薬、仁丹など血圧と関連のある薬剤などで高血圧を引き起こすこともあるようです。

ここで気に留めておいた方がいいのは、食塩感受性と人種差。例えば黒人は白人と同量の食塩をとっても、腎臓から排泄できないため血圧が上がります。日本人も排出が苦手な人種とされています。そのため、「高血圧の原因は塩分のとりすぎがすべてではない」との記述をよく目にしますが、こと日本人の場合には、減塩は非常に大切なようです。

1日の食塩摂取量ですが、日本人平均は、男性が11・1グラム、女性が9・4グラム。高血圧の場合は目標6グラム未満がいいとされています。減塩のコツとしては、「食卓塩やしょうゆ差しをテーブルに置かない」「食事を始める前に食べる分量を取り分ける」「うどん・そば・ラーメンの汁は飲まない」「佃煮・つけものは少なめに」「丼ものより定食を」「さしみ、寿司に醤油はあまりつけない」「焼き魚は塩を使わずに、レモンで味付け」「カップ麺はスープまで飲まない」などが有効とされています。特に、加工食品に含まれる塩分濃度は案外高い点は注意したほうがよさそうです。

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