MENU
タイのビジネスニュースならバンコク週報

日本もタイも急速に高齢化が進んでいます。健康寿命を延ばすためには高血圧対策が必要不可欠です。

日本では2人に1人が100歳まで生きる時代が近づいています。そのため、健康な状態で日常生活を送ることのできる健康寿命を延ばすことへの関心がこれまで以上に高まっています。一般に平均寿命と健康寿命の間には、男性が約9年、女性が約13年の差があるとされています。

健康寿命を縮める諸悪の根源のひとつが動脈硬化です。そして動脈硬化を予防するには、常に血圧の数値に注意を払う必要があります。高血圧とされるのは病院で図った数値が、上が140以上、下が90以上(単位:mmHg)の場合だそうです(他説あり)。

ちなみに、自身が高血圧であることを知っている人は高血圧者の半分。治療を受けている人のはそのうちの半分。さらに、投薬治療のほか日常生活において食事療法などを実践をしている人はそのうちの半分といいます。

高血圧の原因は、塩分の過剰摂取、喫煙・飲酒、ストレス、遺伝などがあるとされています。高血圧=塩の摂り過ぎ、と考える方も多いですが、実際には塩分の過剰摂取をしていなくても、高血圧になる方はいます。

ただ、それでも塩分の多い食べ物、糖分の多い食べ物、脂肪分が多い物は極力避けた方がよさそうです。塩の代わりにコショウを使うなどの工夫も必要とされていますが、ただ、タイの食生活ではなかなか難しいというのも事実です。そこで少しでも血圧を下げるとされている飲食物を積極的に、そしてバランスよく摂るようにしています。

特に野菜・果物では、ビタミンC・E、カリウム、リコピンなどを豊富に含むブロッコリー、トマト、バナナ、パセリ、ピーマン、キャベツ、玉ねぎなどが効果があるとされています。このうち、トマトやバナナは余分な塩分を排出するカリウムが豊富なため、血圧低下効果が期待できます(糖尿病の方を除く)。また、トマトにはリコピンという高い抗酸化力を持つ成分が含まれるため、血管の老化を防ぐことによる血圧低下も期待できます。

ただ、もっとも手軽なのは飲料でしょう。

緑茶、烏龍茶、紅茶、青汁、コーヒー、牛乳、酢酸飲料、トマトジュースなどが効果があるとされています。お茶は血圧を下げる効果があるといわれていますが、なかでも緑茶に多く含まれるカテキンには、血圧を下げる効果があるとされています。カテキンは、リコピン同様、抗酸化力があるため、血管の老化を防ぐことによる血圧低下も期待できます。なお、烏龍茶や紅茶にはあまりカテキンが含まれていません。

一昔前は、コーヒーに含まれるカフェインが血圧を上昇させると考えられていましたが、今では、1日4杯以上のコーヒーが高血圧のリスクを減らすとの研究発表も出ています。

そして、血圧を低下させる効果が高いとされているのがです。酢酸に含まれるアミノ酸には血管拡張作用があり、その結果として血圧を下げる効果があるとされています。タイでは一般のスーパーでりんご酢を安く買うことができます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次