空港・市内のおすすめ両替所と注意点
スワンナプーム空港のおすすめ両替所
タイに到着すると、まず目に入るのが空港到着ロビーの銀行両替窓口です。利便性は高いものの、これらの窓口は手数料を上乗せしたレートを提示していることが多く、市内の両替所に比べてレートはかなり悪いです。

スワンナプーム国際空港で比較的有利なレートを提供しているのが、空港地下1階にある エアポートレールリンク改札付近の両替所 です。
ここには「SuperRich」「Value Plus」「Happy Rich」などの独立系両替所が集まり、到着ロビー階の銀行窓口に比べてかなり有利なレートが提示されています。市内へ移動する前に立ち寄れば、到着直後から効率よく現金を用意できます。なお、これは2025年12月29日のレートですが、エアポートレールリンク改札付近の両替所はすべてレートが同じで1万円が1975バーツ。この時、到着ロビーの銀行両替窓口は1万円が1745バーツでした。


ただ、エアポートレールリンク改札付近の両替所の営業時間は午前5時30分(もしくは午前5時)から午後11時(もしくは深夜零時)まで。この時間帯を外れて入国し、すぐにバーツが必要な場合は、必要最低限の金額のみ空港で両替するといいでしょう。
なお、空港両替所と市内両替所のレート差ですが、SuperRichは空港のほか、バンコク都内数カ所に支店がありますが、この日は空港1975バーツ、シーロム支店1995バーツで、その差20バーツでした。10万円両替して200バーツの差しかないため、大きい金額を両替する必要はなく、旅行日程も短い場合は、わざわざ両替所に行く手間、待ち時間、交通費などを考えると、空港で必要な金額を両替してしまうのも選択肢のひとつです。
バンコク都内のおすすめ両替所
バンコク都内には、旅行者や出張者に人気のレートのいい両替所があります。代表的なスポットを紹介します。
- SuperRich Thailand(スーパリッチ)
シーロムやプラトゥーナムに本店を構える老舗両替所で、レートはバンコクでトップクラス。支店も多く、観光客から地元住民まで幅広く利用されています。支店は以下の日本語サイト(公式)で確認できます。なお、支店によってレートはわずかに違います。
https://www.superrich1965.com/jp/branch
個人的にお勧めはいずれも複合商業施設であるセントラルワールド3階、Emsphere1階、 One Bangkok4階です。両替してすぐにショッピングを楽しめます。 - Value Plus(バリュープラス)
BTSアソーク駅周辺、タニヤ通りなどに店舗があり、SuperRichとほぼレートが同じです。 - Vasu Exchange(バスエクスチェンジ)
BTSナナ駅近くなどにある両替所で、観光客に利用されやすい立地ながらもレートはよく、タイミングによっては最高レートを提示してくれます。 - タニヤスピリッツ(タニヤ酒店)
シーロムのタニヤ通りにある有名両替所です。日本円の扱いに慣れており、日本人利用者が多いため安心感があります。
※ちなみにレートは同日内で大きく変わることがあります。そのため、数件の両替所のレートをチェックして最もいいレートの店で両替しようとしても、その時にレートが変わっていることもあります。都内の独立系両替所の場合、それほど大きなレート差はないため、最もアクセスしやすい店で両替してもいいと思います。なお、タニヤスピリッツは他のグループと比較した場合、1日のレート変動のスピードは比較的緩やかです。
タイで両替する際の注意点
- パスポートの提示:多くの両替所で身分証としてパスポートが必要です。コピーではなく原本を持参しましょう。
- 大きな額の紙幣を優先:為替レートは1万円札を原則としており、千円札、5千円札はレートが不利になる場合があります。
- 偽札防止に注意:レシートを必ず受け取り、受け取った紙幣はその場で金額を確認してください。また、特に地方ではニセ札が混入する場合があるので、知名度のある両替所を利用することで、その危険性を下げることができます。タイでは仮に偽札と知らずに使ってしまった場合でも警察でかなり厳しい取り調べを受けることなり、貴重な時間を無駄に使うことになってしまいます。
- 混雑時間を避ける:人気両替所は午後混み合う傾向があるため、開店間もない時間帯に行くことをお勧めします。
日本円への再両替時の注意点
- 空港での再両替は不利:出国時の空港両替所はレートが極端に悪くなるため、市内で済ませておくのが得策です。
- 小額紙幣は再換金困難:20バーツや50バーツなどの小額紙幣は両替を断られることがあるため、できるだけ100バーツ以上の紙幣を残しておきましょう。
- 日本の銀行では取り扱い不可の場合あり:日本の銀行ではタイバーツの取り扱いが限られているため、日本に持ち帰ると換金に困ることがあります。現地での再両替が基本です。
為替レートを確認できるサイト
- Wise(ワイズ):中間レート(=市場の目安)を提示。
- Xe(エックスイー):国際的に信頼されている通貨変換サイト。
- fx-rate.net:日本円 → タイバーツの対レートをリアルタイム表示。 (fx-rate.net)
- SuperRich 公式サイト:扱っている通貨のレートを日次で更新。
- Bangkok Bank(バンコク銀行):現金両替レートを提示(銀行取引レート)
日本発行クレジットカードでタイATMキャッシング
海外旅行や短期出張で現金が必要になった際、日本で作ったクレジットカードを使ってタイのATMから現地通貨(タイバーツ)を引き出すことができます。両替所に並ぶ必要がなく、レート面でも有利になることがあるため、多くの旅行者やビジネスパーソンが利用しています。
事前に必要な手続き
キャッシング枠の設定
日本発行のクレジットカードでキャッシングを利用するには、「キャッシング利用枠(融資枠)」を設定しておく必要があります。これは、クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」が別々に設定されているためです。そのため、キャッシング枠が「0円」のカードは、海外ATMに挿入しても現金を引き出すことはできないことから、申し込み時に枠を確保していない場合は、会員サイトやコールセンターで追加申請をしてください。ただし、反映には数日から数週間かかる場合があるため、出発の2〜3週間前に確認しておくと安心です。
キャッシング枠を新たに設定する場合は「審査」があります。収入状況や信用情報によっては希望額が通らない場合もあります。
利用可能枠が設定されていても、ATMによっては1回の引き出し上限(例:2万〜3万バーツ)があり、それを超える額は一度に引き出せません。
利用した金額には利息(日割り計算)が発生するため、繰上返済を行うと利息を最小限に抑えられます。
日本発行クレジットカードのキャッシング枠設定方法一覧
| カード会社 | 設定方法 | 反映までの目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード(VISA/Master) | 会員サイト「Vpass」または電話で申請 | 数日〜1週間 | VISA対応ATMで利用禍。利用後はインターネット返済(繰上返済)が可能。「マイ・ペイすリボ」と組み合わせると利息を抑えられる場合あり。 |
| JCBカード | 会員専用ページ「MyJCB」または電話で申請 ※タイ主要空港にはJCBプラザがあり、トラブル時のサポートが受けられます。 | 数日〜1週間 | VISA対応ATMで利用。繰上返済は「MyJCB」から可能。 |
| 楽天カード | 会員サイト「楽天e-NAVI」で設定変更 | 即時〜数日 | VISA/Master/JCB 対応ATMで利用可。繰上返済は「楽天銀行」から即時反映、他行振込は反映に数日かかる場合あり。 |
| エポスカード | エポスNet、エポスアプリ、マルイ店舗窓口 | 即時〜数日 | VISA対応ATMで利用可。アプリから即日繰上返済可能。海外旅行保険が自動付帯。 |
| セゾンカード | 会員サイト「Netアンサー」または電話で申請 | 数日〜1週間 | VISA/Master/JCB対応ATMで利用可。永久不滅ポイントを使った手数料還元キャンペーンがあるカードもあり。 |
| イオンカード | 会員サイト「暮らしのマネーサイト」または電話で申請 | 数日〜1週間 | VISA/Master/JCB マークのあるATMで利用可。海外キャッシング利用後は「イオン銀行ATM」で日本円による繰上返済が可能。 |
| オリコカード | 会員サイト「eオリコサービス」または電話 | 数日〜1週間 | VISA/Master/JCB対応ATMで利用可。返済は口座引き落としまたは繰上返済対応。 |
| ビューカード(JR東日本系) | 会員サイト「VIEW’s NET」または電話 | 数日〜1週間 | VISA/ Master対応ATMで利用可。繰上返済は銀行振込で対応。 |
利用前に確認すべきポイント
暗証番号(PINコード)の確認
海外ATM利用には暗証番号(4桁もしくは6桁)が必須です。未設定や失念の場合は、事前に再設定を行う必要があります。タイのATMは6桁入力が一般的ですが、4桁でも問題のないケースが大半です。
- 4桁を入力すれば利用可能
- タイのATMは「最大6桁」に対応していますが、日本のカードを挿入すると 4桁だけ入力すれば受け付ける仕様 になっています。つまり、日本のカードに設定されている4桁の暗証番号をそのまま入力すればOKです。
- 6桁入力画面に見える場合
- ATM画面では「6桁入力欄」が表示されることがありますが、実際には4桁入力した時点で「Enter」や「Confirm」ボタンを押せば認識されます。余分に「00」や「スペース」を入れる必要はありません。
- ATMスキミング対策
- PIN入力時は手で覆うなどして盗撮防止を徹底しましょう。タイではATMスキミング被害が報告されています。銀行支店内やショッピングモール内に設置されたATMを利用するのが安全であり、路上の単独ATMは避けたほうが無難です。
- どうしてもエラーが出る場合
- 別の銀行ATMを試す(Bangkok BankやKasikorn Bankなど大手の方が相性が良いケースが多いです)。それでも使えない場合は、カード会社にPIN設定を再確認する必要があります。
海外利用制限の解除
一部カード会社では不正利用防止のため海外ATM利用を制限している場合があります。利用予定がある場合は、事前に「海外キャッシングが可能かどうか」をカード会社に確認しておきましょう。
タイでのATM利用方法と注意点のまとめ
利用可能なATM
タイ国内の主要銀行(Bangkok Bank、Kasikorn Bank、Krungthai Bank、Siam Commercial Bank など)のATMで利用できます。
ATMに「PLUS(VISA系)」「CIRRUS(Master系)」「JCB」「UnionPay」など国際ブランドのマークが表示されていれば利用可能です。
手数料と利息
- 現地ATM手数料:1回あたり200〜250バーツ程度(銀行により異なります)。
- カード会社の利息:利用日から返済日まで日割り計算で利息が発生します。繰上返済を活用すれば軽減可能です。
- 為替レート:国際ブランドの為替レートが適用されるため、空港両替所より有利な場合があります。
引き出し限度額
1回あたり2万〜3万バーツが一般的です。Bangkok Bankは25,000バーツ、Kasikorn Bankは3万バーツまでなど、銀行ごとに異なります。高額を引き出す場合は複数回に分けるか、両替所との併用も検討するとよいでしょう。
紙幣の種類
ATMでは1000バーツ札が中心です。小額決済が多い場合は、両替所やホテルで500バーツ以下に両替しておくと便利です。
タイのQRコード決済事情
タイでは近年、QRコードを利用したキャッシュレス決済が急速に普及しています。現地の人々はスマートフォンで支払うのが当たり前になりつつあり、屋台から大型商業施設まで幅広く導入されています。
タイで普及するQR決済
タイ国内で主に使われるのは PromptPay(プロンプトペイ) と呼ばれる国家主導の送金システムです。銀行口座に紐づけて、店舗に掲示されたQRコードを読み取ることで即時に決済ができます。
- 銀行アプリやTrueMoney、Rabbit LINE Payなどのウォレットで利用可能
- 屋台やタクシーでも使えるほど普及率が高い
日本人観光客はQRコード決済ができない?
結論として、日本のQRコード決済(PayPay、LINE Pay、d払いなど)は タイでは直接利用できません。決済基盤が異なるためです。また現在、タイで旅行者が銀行口座を開設することはできません。そのため、タイの銀行口座に紐づいたモバイルバンキングは使えず、QRコード決済は難しくなりました。日本のPayPayやLINE Payが利用できることが稀にありますが、まだ対象は免税店や一部観光施設に限られます。そのため、外国人観光客の決算手段は、現金もしくはクレジットカードとなります。
近年、タイでは外国人による銀行口座開設の条件が厳格化されています。以前は観光ビザや短期滞在者でも一部銀行で柔軟に口座を開設できましたが、近年の規制強化により、長期滞在ビザ(就労ビザ、留学ビザ、リタイアメントビザ、婚姻ビザなど)を持たない外国人は原則として口座を開設できなくなっています。
これはマネーロンダリング防止や不正利用対策を目的とした政府方針によるもので、銀行側の対応も一律に厳格化されています。観光客や短期出張者が、滞在中にタイ国内の銀行口座を作ることは不可能となりました。
このため、モバイルバンキングを利用したQRコード決済はできませんが、カシコン銀行、タイ国政府観光庁などがタイ国内の銀行口座不要のQRコード決済サービスを展開しています。以下のURLをご参照ください。
https://www.tagthai.com/explore/p/payment-for-foreign-tourist-in-thailand?utm_source=chatgpt.com
