MENU
タイのビジネスニュースならバンコク週報

〈転ばぬ先の杖〉①スリやひったくりから自分の持ち物を守りましょう。

タイではひと昔前は、睡眠薬強盗、トランプ詐欺、美人局などの犯罪が頻繁に起きていましたが、今はガイドブックなどで紹介されているためか、これらは古典的犯罪となり、被害件数は減っています。

その一方で、スリ、ひったくりは相も変わらず頻繁に起きています。

スリが集まるのは人込みの激しい場所ですが、なかでも、スカイトレイン(BTS)、地下鉄(MRT)、エアポートレールリンクの階段、切符売り場、車両内はスリの主戦場となっています。狙われるのは、後ろポケット、およびショルダーバッグ・リュックサックに入れてある財布です。特に、ジッパーをかけ忘れている場合は、高い頻度で標的となります。私は伊勢丹バンコク前の広場でクリスマスツリーをみている時にウエストポーチに入れておいた財布をすられました。

近年、タイでは犯罪者の若年化が指摘されていますが、そのためか、犯罪者のモラルが低下。高齢者がターゲットとなるケースも増えてきました。相手に気づかれた場合に逃げやすいからです。同じ理由で、ハイヒールの女性も好んで狙われます。

スリに次いで多いのがひったくりです。犯罪多発場所は歩道で、手口としては背後からオートバイで近づき、バッグをひったくり、そのまま逃走するというものです。ひったくられた場合、すぐに諦めればいいのですが、マズいのはカバンを取られまいとすること。オートバイに引きずられ、頭蓋骨骨折の重傷を負った日本人女性もいます。

防御策として比較的効果的なのは、ショルダーバッグなら道路と反対になるよう、たすき掛けにすることです。リュックサックは胸の前で両手を通して抱くようにして持つことです。ともに見た目はあまり格好よくありませんが、狙われる確率はかなり下がります。

さらに、高価なネックレス、ブレスレットは身に着けない方が無難です。タイ人は金が大好きで、金のネックレスを好んでしますが、最近は犯罪が増えてきたことで、外出時、あえて装飾品を付けない人も増えています。

被害に遭ってしまった場合には、警察で被害届を出すことになります。できれば被害にあった場所の管轄警察に行ってください。その際、盗まれたモノをすべて申告します。パスポート、クレジットカード、免許証などの再発行時に必要となります。英語は通じますが、日本語は通じません。

なお、警察に行く前に、タイで作成したクレジットカード、キャッシュカードをすぐに停止してください。日本と違い、停止するまでに悪用された金額は自己責任とされ戻ってこないためです。そのため、日頃から連絡先をメモしておくといいでしょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次