2025年8月のタイ自動車市場|生産・輸出減少とEV拡大の二極化

2025年8月のタイ自動車市場は、生産・輸出が減少する一方で、国内販売やEV登録が拡大。HEVやBEVがシェアを伸ばし、輸出不振とEV普及の二極化が進んでいます。

目次

タイ自動車生産:ICE減少、EV生産が急増

2025年8月の自動車生産台数は11万2366台で、前年同月比6.1%減となりました。輸出向け車両の減少が主因ですが、国内向けは4.1%増と好調です。1~8月累計では94万7697台で、前年同期比5.8%の減少となっています。

  • 乗用車:前年同月比21%減
  • ピックアップ:6%減
  • BEV:前年同月比20倍
  • PHEV:3倍以上

政府のEV振興策により、BEVやPHEVの生産が急速に拡大していることが特徴です。

タイ自動車輸出:2桁の減少続く

完成車輸出台数は7万1179台で、前年同月比17.3%減。完成車輸出額も455億バーツで24.5%減少しました。規制強化によりICE乗用車が35%減、ICEピックアップが15%減と厳しい結果となりました。

1~8月累計では60万台超を輸出しましたが、前年比で12.4%減少しています。依然としてピックアップが輸出の6割を占めており、BEVやPHEVの輸出比率はまだ小さい規模にとどまっています。

タイ国内新車販売:商用車とHEVがけん引

国内新車販売台数は4万7622台で、前年同月比5.4%増となりました。内訳は以下の通りです。

  • 乗用車:1万8168台(0.7%減)
  • 商用車:2万9454台(12.3%増)
  • ピックアップ:1万4599台(2.5%減)

特にHEVは1万1230台で前年比26%増、xEV全体の市場シェアは50%を超えました。トヨタは市場シェア37%を維持し、Yaris ATIVやHilux REVOが販売をけん引。新発売のYaris ATIV HEVは9月下旬までに3700台の予約を集め、電動化モデルが好調です。

二輪車市場:安定成長を維持

二輪車生産台数は18万2418台で前年同月比6%増、累計でも163万台超で5.4%増となりました。輸出は8月に6万2590台と前年同月比7%増ですが、前月比では減少しています。全体としては堅調な成長を維持しています。

BEV・PHEVの新規登録:普及が加速

2025年8月のBEV新規登録は1万1486台で前年同月比30.5%増。特に乗用車が9400台以上と大半を占めました。累計では9万台を突破し、34%以上の増加となっています。

  • BEV登録:1万1486台(前年比30%増)
  • HEV登録:1万0575台(前年比微減)
  • PHEV登録:1049台(前年比23%増)

電動車全体で見ると、タイ国内市場は急速にEVシフトが進んでいるといえます。

まとめ:輸出不振と国内EV普及の二極化

2025年8月のタイ自動車市場は、「輸出不振」と「国内EV拡大」という二つの流れが同時進行しています。ICE車を中心とした輸出は国際規制の影響で苦戦が続く一方、国内販売ではHEV・BEVが大きな存在感を示しています。

今後は、新政権の経済政策や国際的な炭素規制への対応が市場の鍵となります。日本企業にとっても、タイ市場のEVシフトにどう対応するかが重要な課題となるでしょう。

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