タイの気候
タイの気候は熱帯モンスーン気候に分類され、一年を通して高温多湿ですが、「雨季」と「乾季」に分けることができます。バンコクの場合、雨季は5月~10月、乾季は11月~4月が目安となります。ただ、タイ人は「乾季」のうち、3月から5月を「暑季」と呼んでいます。暑季には気温が40度を超え、熱中症で死亡する人が毎年複数報告されています。
なお、ナコンシタマラート県など南部マレー半島東岸(タイ湾側)は他の地域と異なり、10月から翌年1月にかけて降雨量が一気に増えますが、その他の月も降雨があるため、年間を通じて雨の多い地域となっています。
タイの人口
「世界人口白書2024」によりますとタイの人口は約7190万人で、世界人口ランキングで20位。国連の世界人口予測(2022年)では、タイの人口は2029年に7207万人をピークを迎え、その後、減少していくとしています。首都バンコクには1000万人以上が居住しており、タイ国内で特に人口密度の高い地域です。また、タイの人口は多民族から成り立っており、タイ族が大多数を占める一方で、中国系やマレー系、さらに少数民族が共生しています。
ちなみに、「世界人口白書2024」では世界人口を81億1900万人と報告。前年初めて世界人口が80億人を超えましたが、今回の調査で約7400万人増加しています。国別人口ランキングは以下の通りです。
| 1位 | インド | 14億4170万人 |
| 2位 | 中国 | 14億2520万人 |
| 3位 | アメリカ | 3億4180万人 |
| 4位 | インドネシア | 2億7980万人 |
| 5位 | パキスタン | 2億4520万人 |
| 6位 | ナイジェリア | 2億2920万人 |
| 7位 | ブラジル | 2億1760万人 |
| 8位 | バングラデシュ | 1億7470万人 |
| 9位 | ロシア | 1億4400万人 |
| 10位 | エチオピア | 1億2970万人 |
| 11位 | メキシコ | 1億2940万人 |
| 12位 | 日本 | 1億2260万人 |
| 13位 | フィリピン | 1億1910万人 |
| 14位 | エジプト | 1億1450万人 |
| 15位 | コンゴ共和国 | 1億560万人 |
| 16位 | ベトナム | 9950万人 |
| 17位 | イラン | 8980万人 |
| 18位 | トルコ | 8630万人 |
| 19位 | ドイツ | 8330万人 |
| 20位 | タイ | 7190万人 |
タイの通貨
タイの公式通貨はバーツ(THB)です。1バーツは100サタンとなります。紙幣は20バーツ、50バーツ、100バーツ、500バーツ、1000バーツ、硬貨には1、2、5、10バーツ、25、50サタンがあります。
タイの硬貨で見分けに苦労するのが1バーツと2バーツ(銀色)です。2バーツには金色と銀色がありますが、銀色の方は1バーツ硬貨と酷似しており、しっかり見ないと区別がつきません。
そもそも2バーツ硬貨を「発案」した理由は、インフレ率を目標レンジに誘導するためです。2バーツ硬貨があれば、値上げが1バーツ単位ではなく、2バーツ単位になると考えたようだ。しかし、すぐに1バーツ硬貨と区別がつきにくいことで苦情が続出。そこで、金色バージョンも鋳造することになったのですが、発案者のメンツを保つためか、銀色バージョンを廃止することはありませんでした。そのため、銀色バージョンの表面に青マジックで「2」という数字を書くタイ人が少なくありません。

タイの祝日
タイの祝日の多くは仏教の行事に基づいています。また、仏教上重要な祝日は年によって日が変わります。下の表は2026年のタイの祝日です。
| 日付 | 曜日 | 祝日名(日本語) | 備考 |
| 1月1日 | 木曜日 | 元日 | |
| 1月2日 | 金曜日 | 特別公休日 | 閣議決定による追加休日で、年末年始は5連休 |
| 3月3日 | 火曜日 | マーカブーチャー(万仏節) | 禁酒日。毎年日付が変わります。 |
| 4月6日 | 月曜日 | チャクリー王朝記念日(建国記念日) | |
| 4月13日 | 月曜日 | ソンクラーン(タイ旧正月) | 水かけ祭りで知られ、タイ全国でイベントが行われます。 |
| 4月14日 | 火曜日 | ソンクラーン | |
| 4月15日 | 水曜日 | ソンクラーン | |
| 5月1日 | 金曜日 | メーデー(国民労働の日) | 一般企業や銀行は休みですが、官公庁は通常勤務の場合があります。 |
| 5月4日 | 月曜日 | チャットモンコン(戴冠記念日) | |
| 5月31日 | 日曜日 | ウィサーカブーチャー(仏誕節) | 禁酒日。毎年日付が変わります。 |
| 6月1日 | 月曜日 | ウィサーカブーチャーの振替休日 | |
| 6月3日 | 水曜日 | スティダー王妃誕生日 | |
| 7月28日 | 火曜日 | ワチラロンコン国王誕生日 | |
| 7月29日 | 水曜日 | アーサーンハブーチャー(三宝節) | 禁酒日。毎年日付が変わります。 |
| 7月30日 | 木曜日 | カオパンサー(入安居) | 禁酒日。毎年日付が変わります。 |
| 8月12日 | 水曜日 | シリキット王太后誕生日(母の日) | |
| 10月13日 | 火曜日 | ナワミントラマハーラート(ラマ9世記念日) | |
| 10月23日 | 金曜日 | ピヤマハーラート(チュラロンコン大王記念日) | |
| 12月5日 | 土曜日 | プミポン前国王誕生日(父の日) | |
| 12月7日 | 月曜日 | 12月5日の振替休日 | |
| 12月10日 | 木曜日 | 憲法記念日 | |
| 12月31日 | 木曜日 | 大晦日 |
タイの宗教
タイは宗教的には仏教国であり、国民の約95%が上座部仏教徒です(日本に伝わったのは大乗仏教)。仏教はタイ社会のさまざまな側面に影響を与えており、多くの祝祭日や日常生活の慣習にその教えが反映されています。残りの5%はイスラム教徒、キリスト教徒、ヒンドゥー教徒など、他の宗教を信仰しています。タイ南部ではイスラム教徒が多数を占める地域もあります。
タイの法律には宗教に関する規定が多く、例えば寺院や儀式を侮辱したり、妨害したりする行為は厳しく罰せられます。仏像はたとえ倒壊したものであっても神聖なものとされています。仏像のタイ国外への持出しは禁止されており、無断での持出しは罰せられます。
また、僧侶は上座部仏教の教義に則し、絶対に女性(子供を含む)に触れたり、触れられたりしてはいけないことになっています。
なお、頭部は精霊が宿る場所として神聖視されており、頭部に触れることはタブーとされています。子供の頭をなでることはトラブルの原因となります。また、足は不浄とされているので、足裏を第三者に向けて座ったり、間違っても足で人を指すような仕草をすることは避けてください。
仏教関連の祝日
| 祝日名(日本語) | 2026年の日付 | 意味と由来 | 重要な慣習と注意点 |
| マーカブーチャー(万仏節) | 3月3日(火) | 仏教の四大法要の一つ。ブッダが入滅する3ヶ月前、1250人の悟りを開いた弟子がブッダの教えを聞くために、偶然にも満月の日(旧暦3月)に集まった奇跡を記念する日。 | * 禁酒日(終日)。* 夕方、僧侶と信者が寺院の本堂の周りを、ろうそく、線香、蓮の花を持って3周するウィアンティアン(巡礼)が行われます。 |
| ウィサーカブーチャー(仏誕節) | 5月31日(日) | 仏教徒にとって最も神聖な日。ブッダの誕生、悟り、入滅がすべて同じ満月の日(旧暦6月)に起こったことを記念します。 | * 禁酒日(終日)。* ウィアンティアン(巡礼)が行われます。* ユネスコによって「世界遺産」に指定された国際的な祝日です。 |
| アーサーンハブーチャー(三宝節) | 7月29日(水) | 仏教の三宝(ブッダ、ダーマ/教え、サンガ/修行僧団)が初めて揃ったことを記念する日。ブッダが初めて説法を行った日とされています。 | * 禁酒日(終日)。ウィアンティアン(巡礼)が行われます。 |
| カオパンサー(入安居) | 7月30日(木) | 仏教の雨安居(うあんご)の始まり。この日から3カ月間、僧侶は寺院にこもり修行に専念し、みだりに外出することを慎みます。 | * 禁酒日(終日)。多くの仏教徒がこの時期に禁酒を行います。僧侶に日用品やろうそく(カオパンサーのキャンドル)を寄進する習慣があります。 |
風俗・習慣
風俗・習慣
王室関係
タイ国民の国王、王族に対する尊敬の念は深く、刑法上「国王、王妃、皇太子、摂政に対する罪」として刑罰(いわゆる不敬罪)が設けられており、例えば王室を侮辱した場合、3年以上15年以下の禁錮に処せられるおそれがあるほか、社会的にも厳しい批判を受けることになります。
