埋葬頼まれた犬調理、SNSで非難の嵐

タイの街を歩けば、至る所で寝そべる「ソイドッグ(野良犬)」に出会います。彼らを地域で世話し、共生する「犬天国」のイメージが強いタイですが、先日東北部ウドンタニ県で起きた「事件」がネット上でそこそこの話題となりました。というのは、一人の男性が、車に轢かれた犬を埋葬するよう頼まれたにもかかわらず、報酬の酒を受け取った上で自宅に持ち帰り、「調理」してしまったのです。

かつてタイ東北部(イサーン地方)などの一部地域では、犬を食べる文化が細々と存在していましたが、2014年に動物愛護法が施行されて以来、それは明確な「犯罪」となりました。今回、犯人は唐辛子やレモングラス、コブミカンの葉といったタイ料理お馴染みのハーブをふんだんに使い、本格的な味付けで仕上げようとしていたといいます。

このニュースがSNSで拡散されるや否や、現地のタイ人からは「お腹が空いたなら豚や鶏を食べろ」「信じられない」と猛烈な批判が相次ぎました。かつての「食習慣」は、今や動物愛護の精神とSNSの監視網によって、決して許されざる行為へと完全に塗り替えられています。急速に変化する倫理観、新旧価値観のギャップが、一つの事件を通じて浮き彫りになったともいえそうです。

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