タイ疾病予防管理局(DDC)の発表によると、タイ国内では新型コロナウイルスの感染が季節性の流行を見せています。出張や駐在で滞在する方は、最新の状況を知っておくと安心です。
8月23日から28日までの新規感染者数は1万1000人以上にのぼります。内訳は外来患者(OPD)が1774人、入院患者(IPD)が67人です。この期間の死亡者は2人でした。8月単月でみると感染者数は5万人近くに達し、8人が死亡してます。さらに2026年1月1日からの累積ですと、感染者数9万5000人、死亡者数14人となっています。ただ、致死率は0.01%と、非常に低い水準にとどまっています。感染が最も多い地域は首都バンコク都で、主に20代から50代の年齢層を中心に広がっているのが特徴です。
現在タイで主流となっている変異株は、NB.1.8.1と呼ばれるものです。これはJN.1という系統から派生した株で、ウイルス表面のスパイクたんぱく質に変異が起きています。そのため免疫を回避しやすく、感染力が強いという特徴を持っています。ただし現時点では、重症化しやすいというエビデンスは見つかっていません。
この季節、タイでは新型コロナだけでなく、インフルエンザA型やB型、そして乳幼児がかかりやすいRSVウイルス感染症も同時に流行しています。熱や咳といった症状が出ても、新型コロナとは限りません。複数の呼吸器感染症が同時に流行している点を、頭に入れておきましょう。なお、高熱や体の痛み、喉の痛み、鼻水、咳、息切れといった症状が出た場合や、陽性者と濃厚接触した場合は、まずATK(抗原検査キット)で自己検査を行ってください。


