タイの地方公務員採用試験で、組織的な点数改ざんが発覚しました。内務省によると、昨年(2025年)実施された試験で採用された地方公務員1万5000人のうち、約5000人の点数に不正な書き換えの疑いが見つかり、まず証拠が明確な3621人分の採用取り消しが発表されています。
試験には全国から約40万人が応募し、当初の採用枠は約6700人でしたが、合格や希望部署への配属を確実にするため、受験者側から35万〜80万バーツ(約175万〜400万円)もの賄賂が支払われていたといいます。新人公務員の初任給は月1万5000バーツ(約7万5000円)ほどですので、その数十倍もの大金を積んでまで職を得ようとしたことに驚かされます。
事件を主導したとされる主犯格3人はすでに逮捕され、点数の書き換えに直接関わった現職公務員11人も近く立件される見通しです。内務省トップも兼務するアヌティン首相は「不正で採用された人物は資格がない」と述べ、徹底調査と厳正な処分を指示しました。
国家反汚職委員会(NACC)はこの事件を、規模と関係者の多さから「特別重要案件」に指定。地方自治体の人事制度史上でも最大級の不正事件とされています。

