【タイの話題】3空港結ぶ鉄道計画、8年間着工できず岐路に

タイの3大空港(ドンムアン、スワンナプーム、ウタパオ)を結ぶ高速鉄道計画が、大きな岐路に立たされています。2018年5月の入札開始から8年以上が経過した今も着工できておらず、7月15日には契約管理委員会への報告を皮切りに、今後の方向性を左右する審査プロセスが始まりました。最終的な判断は、東部経済回廊(EEC)政策委員会が8月に下す見通しです。

選択肢は、これまでの交渉内容をもとに契約を修正して工事再開を目指すか、あるいは契約解除に向けた交渉へ進むかの二択です。CPグループ率いる企業連合「エイシア・エラ・ワン」は、必要な投資恩典が完全に取得できていないことを理由に、契約解除も可能とする条項を発動しました。ただし同社は「計画を放棄したいわけではない」と強調し、あくまで最後の手段だとしています。

停滞の背景には、コロナ禍の打撃に加え、バンコク都内マッカサン地区の排水路問題など建設用地の引き渡しが進まず資金調達にも支障が出ていること、さらにスワンナプーム空港の拡張でウタパオ空港の需要予測が下方修正され採算計画が狂ったことなどが挙げられます。

これまでにタイ国鉄が用地買収や設備移設で98億バーツ超、民間側が120億バーツ超を投じており、両者合わせた投資額は218億バーツを超えています。

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