【タイの話題】タイ地方公務員試験で190億円規模の汚職発覚

タイでは今、地方公務員採用試験をめぐる一大汚職事件が国民を騒然とさせています。舞台はバンコク近郊のノンタブリ県。一軒家を家宅捜索したところ、答案用紙約3000枚とパソコン18台が押収され、そのうち約2000枚が裏で書き換えられていたことが判明しました。摘発されたのは公務員ら10人。受験者は希望するポストに応じて35万から80万バーツもの謝礼を業者に支払い、合格を「購入」していたとみられます。

不正資金の総額はなんと45億バーツ、日本円で約225億円規模にのぼるとみられており、タイの公務員試験汚職として過去最大級とされています。事態を受けアヌティン首相兼内相は「国家の発展を損なう許しがたい行為だ」と強く非難。不正で合格した人物の採用は一切認めないと明言しています。担当部局のトップも一時的に配置転換となりました。

当初は新規採用の全面凍結も検討されましたが、現在は約48万人分の答案をテクノロジーと第三者立ち会いのもとで再検証する方針に切り替わっています。真面目に努力して合格した受験者にとっては、たまったものではない話です。タイでは過去にも教員試験や警察官採用試験などで同様の汚職が繰り返されてきましたが、今回はその根深さを改めて浮き彫りにすることとなりました。

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