【タイの話題】タイの新生児わずか41万人 出生率0.86の衝撃

タイで少子化が加速しています。2025年に生まれた子どもはわずか41万6574人で、過去75年間で最も少ない数字となりました。タイでは、500万人を割り込む状況が2年連続しており、死亡数が出生数を上回る状態も5年連続です。人口を維持するには合計特殊出生率2.07前後が必要とされますが、タイの合計特殊出生率はなんと0.86人。少子化に悩む日本(1.14前後)よりもさらに低い、世界最低水準の数字です。

特に驚くのが県別のデータです。最も出生数が少なかったのは、バンコクから車で1時間ほどのサムットソンクラーム県で、1年間に生まれた子どもはたった598人でした。人気の水上マーケット「アンパワー」がある観光地としても知られる県だけに、意外な感じもします。続いてチャイナート県986人、シンブリ県1010人、アントン県1148人、トラート県1257人、ラノーン県1302人と、バンコク近郊やアンダマン海沿岸の小さな県で出生数の少なさが目立ちます。一方でバンコクは4万5000人超、東部経済回廊(EEC)開発で若者が集まるチョンブリ県は1万8000人超と、都市部への人口集中がくっきり表れる結果になりました。

タイ政府は子育て支援や高齢者の就労促進を柱とする「5×5政策」を打ち出していますが、婚姻率の低下には歯止めがかかっていません。生活費や教育費の負担感が若者の結婚・出産をためらわせているとみられ、将来の労働力不足がタイ経済全体に影を落としそうです。

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