【タイの話題】バンコク電車、何度乗り換えても運賃上限は45バーツ

日本ではSuicaやPASMOで、JRから私鉄、地下鉄へと乗り換えても運賃は自動精算されますが、バンコクでは、BTS(高架電車)、MRT(地下鉄)、エアポートレールリンクなど運営会社がバラバラなためカードの互換性がなく、路線を乗り換えるたびに初乗り料金がリセットされ、また一から支払わされる仕組みが長年続いてきました。

この縦割り運賃体系がついに解消される可能性が出てきました。先日の閣議で承認されたのは、初乗り17バーツ(約85円)から最大45バーツ(約225円)までの「共通運賃プラン」です。何度路線をまたいでも、支払いは最初の一度だけ。狙いはシンプルで、通勤・通学にかかる生活費の負担を軽くすることです。

実はこうした「一枚のカードで全部乗れる」構想は、約10年前から検討されてきました。しかし運営会社間での運賃収入の分配方法が難しく、実現が先延ばしにされてきたのです。今回はまず、運賃差額を精算する専用の仕組みづくりから着手する方針で、開始目標は2027年1月1日。政府は「新年のプレゼント」とアピールしています。

とはいえ現地の利用者からは「約束は何度も聞いた。実際に45バーツの切符を手にするまで信じない」という声も上がっています。長年待たされてきた分、タイの人々の期待と疑いは紙一重のようです。

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