【タイの話題】高級セダン水没、救ったのは”押し屋”

6月16日夜から17日未明にかけて、バンコク都を激しいスコール(東南アジア特有の短時間集中豪雨)が襲いました。スクンビット通りやラチャダーピセーク通りなど主要道路はあっという間に冠水し、車のボンネットに届くほど水位が上がった場所もあったといいます。

この大雨の中、無理に冠水路へ進入してしまった高級セダンがエンジンを止め、その場で完全に動けなくなる様子がSNS上で話題になりました。そして、こうした非常事態でこそ、タイらしい光景が見られます。

ここで、近所の若者やバイクタクシーの運転手らが水の中に集まり、立ち往生した車を力ずくで安全な場所まで押し出すという“即席ビジネス”が突然出来上がりました。お礼として運転手から受け取るのは数百バーツ(日本円でおよそ1000円台〜2000円台)。被災地が仕事場に急変です。

日本であればレッカー業者の到着を待つ場面ですが、タイでは近隣住民がとっさに助け合いながら報酬も得る仕組みが自然に生まれるのが面白いところです。タイ人が好むタイ語は「サヌック(楽しむこと)」。困難な状況さえどこか前向きに乗り切ろうとする逞しさを、この”押し屋”文化の背景に感じてしまいます。

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