タイ東北部ウドンタニで5月23日、60歳の僧侶がバーや飲食店に泥酔状態で押し入ろうとし、駆けつけた警察官に「やるか?」と凄んで逮捕されました。出家歴20年超の修行僧が起こしたとは思えない騒動です。
タイ仏教では、五戒のひとつとして僧侶の飲酒は厳格に禁じられています。日本の僧侶が普通にお酒を飲む文化とは根本的に異なり、タイ社会において袈裟をまとった存在は道徳の体現者として絶大な敬意を受けます。それだけに今回の映像がSNSで拡散されると、批判は瞬時に燃え上がりました。
さらに驚くのは処置の速さです。拘束からわずか数時間のうちに、警察は彼をウドンタニ市内のポティソムポン寺院へ連行。副管区長老がすぐに正式な還俗の儀式を執り行い、その日のうちに袈裟が脱がされました。日本の感覚では「調査→審議→処分」と段階を踏みそうなところを、タイ仏教界は「不祥事確認→即剥奪」という実にドラスティックな対応を取ります。
当の本人は還俗後も泥酔状態が続き、「どこから来たのか自分でもわからない」と呂律が回らない状況。還俗し白衣に着替えた後も警官に暴言を吐き続けたといいます。

