タイ入国カードの偽サイト乱立 入国者の10%が詐欺被害に

タイへの入国フォームがデジタル化されたのは2025年5月のことです。それまで機内で配られていた紙の「TM.6」フォームが廃止され、外国人全員が事前にオンラインで「TDAC(タイ・デジタル・アライバル・カード)」を申請する方式に切り替わりました。韓国のK-ETAや日本のVisit Japanと同様の仕組みです。ところがその開始とほぼ同時に、偽サイトが続々と立ち上がりました。

タイ入国管理局によると、少なくとも外国人入国者の10%が偽のTDACサイトを通じて登録してしまっており、これらのサイトは20〜90米ドルの手数料を請求しているケースが確認されています。 本来、公式サイトでの登録は完全無料です。

当局は、こうした「便乗サイト」が2026年5月までに最大1億米ドルもの利益を得る可能性があると試算しており、その規模の大きさに担当者自身も驚きを隠せない様子です。

問題はお金だけではありません。偽サイトに入力した個人情報は公式の入国管理システムとは接続されておらず、パスポート番号や渡航情報が詐欺グループに悪用されるリスクも指摘されています。中にはeビザ申請を装って情報を収集しようとするサイトも存在します。

「無料のはずのサービスにお金を払ってしまう」のは、検索上位に偽サイトが表示されやすいことと、「手続きには多少お金がかかるもの」という先入観が組み合わさった結果です。タイに向かう前には、必ず公式サイト(tdac.immigration.go.th)で申請してください。

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