タイの交通事情といえば、ヘルメット未着用や逆走すら「マイペンライ(気にしない)」で済まされる大らかさが印象的ですが、2026年4月、その空気が一変しました。3月末までの3ヶ月間、約20万件もの「警告だけで許してくれる」という、日本人からすれば驚くほど寛大な猶予期間を経て、4月1日から全国で厳格な即時罰金の執行が始まったのです。
今回の「浄化作戦」で警察が特に目を光らせているのは、事故の主因となる10項目の主要違反です。信号無視や速度超過はもちろん、逆走や飲酒運転などが対象となっています。
SNSでは「これでようやく安心して歩ける」と歓迎する声がある一方、「いつまで厳しさが続くのか」と懐疑的な視線も。ハイテクな交通管理センターが本格稼働し、デジタル管理による「逃げられない取り締まり」へと進化を遂げようとしているタイの道路。バイクの3人乗りといった「タイらしい光景」が消える日は、案外近いのかもしれません。

