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タイ版第4次産業革命「タイランド4・0」。ここでの最優先政策は高等教育ではなく基礎教育の充実だそうな…

昼食時にフェイスブックを眺めていると数式の投稿がありました。「7+7÷7+7×7-7、正解は?」。中学時代に四則演算の授業で、計算は左から行うが掛け算と割り算があった場合はこれを優先して行う、と習いましたので、7+1+49-7となり、回答は50。

「つまらない問題だな」と思いながら、ためしにオフィスにいたタイ人約20人に出題したところ、これが正解者なし。このなかには、研修中の国立大学生4人のほか、会計部スタッフが6人も含まれています。タイ人社員の大半は大卒です。ちなみに、その場に居合わせた日本人2人は正解でした。

タイランド4・0はコンセプトは高付加価値化とイノベーションです。本来なら理数系の基礎教育充実はタイランド3・0の段階で行ってしかるべきと思うのですが、タイ政府はこれまでその時々の旬となる産業を安い労働力と投資恩典をエサにして呼び込み、タイ国内で場所貸しを行うことで利益を得ていました。技術移転を真剣に考えた基礎教育のレベルアップには不熱心でした。そのため、タイは文系学部卒業生が多すぎ、理系学部卒業生が少なすぎというアンバランスな構成となっています。

タイランド4・0を進めるにあたり、本来なら高等教育の充実と言いたいのでしょうが、まずは基礎教育の充実からということになったようです。

ちなみに、冒頭の計算が終わってから、ふと思いつき円周率πをみせて、「さあ、どこまでいえるか」と聞いたところ、3・14どころか、一番多かったのは「それナニ?」

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