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タイの話題

タイ人の本音③ ~ タイ人スタッフは日本人をかなりシビアな目で見ています

日本語が堪能なあるタイ人経営コンサルタントによると、タイ人は日本人の上司が自分に対して何をしてくれたかを冷静な目で見ており、短時間のうちに日本人の評価を下すといいます。その結果、タイ人の幹部スタッフからは、「タイに赴任する日本人はマネージメントの経験のない人が多い(勉強不足)」、「日本人は交渉に慣れていないため、イエス、ノーがハッキリしない。拒否したい場合でも、なかなかノーとはっきり言えない。早急に決断を迫っても日本人はパニックするだけ」と、日本人駐在員の経験不足、決断力不足を指摘する声は決して少なくありません。

タイに進出した日本企業が口を揃えるのは優秀な人材をなかなか雇用できず、定着率が悪いという点です。ただ、確かにタイ人は面接時、給与・福利厚生を重視しますが、入社後は、やりがい、将来性、職場環境(上司・部下・同僚との人間関係)が給与・福利厚生に優先すると前出のタイ人コンサルタントは言い切ります。タイで定着率の悪い理由のひとつには日本人駐在員の指導力不足があるのかもしれません。

実際、給与が平均以下の中小企業であっても優秀なタイ人が長く勤務しているケースを目にします。理由を聞くと、やはり、「やりがいがある」「職場の人間関係がよく働きやすい」との答えが返ってきます。経営陣の努力のたまものといえそうです。

ところで、日系企業での経験が豊富な日本語通訳・翻訳者からとある就活セミナーで「タイでは上司が部下におごるのが一般的であるが、日本人は割り勘にすることが多い。日本人上司と食事に行く時は100%奢ってもらえると考えない方がいい」との指摘がありました。私が尊敬する日本人ビジネスマンは部下と食事をする時は必ずおごり、しかも、絶対に領収証はきりません。会社の金ではなく、自分の金をご馳走したことを示すことが大切といいます。部下と食事する時は奢る、奢らないなら1人で食事をする。部下と良好な人間関係を築く上での心得のひとつともいえそうです。

なお、工業団地に入居する日系製造業に勤務してまもないタイ人女性からは、「上司と昼食に行くことが多いが、上司はすぐ会社に戻る。私も一緒に戻るべきか毎回悩んでいる」との声が聞かれました。「僕は先に戻るけど、君はゆっくりと戻りなさい」との一声をかけると喜ばれそうですね。

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